9年前のあなたへ
ようやく、自転車乗れるようになりました。
まだ公道は恐ろしくて走れませんが、箸を使ったり、ボタンをとめて服を着たりアタリマエのことができるようになってきました。
今のあなたには、いつもの景色がぼんやりと霞がかって見えていましたね。
俯瞰しどこかふわふわした自分。
そんな状態で、一足トビに月日を重ねたダウン症の小学生に会わせられ、成長は遅いけど、ほんと可愛いよという親御さんを奇異の目で見ていましたね。
今は今の思いを大切にしてください。
絶望し葛藤し揺れ動く感情に身をあずけることでしかできません。、それは決してあなたが冷徹なわけではありません。それしかあなたが生きる術はありません。
これから続く日々は、つつけばすぐに転ぶようなもろい日々かもしれません。
でも、これから目の前に起きる出来事に悩み、卑屈になり、笑う日々があなたの道になります。
今は上の子と同様に本当にかわいいです。これは本当です。今ならあの時の小学生の親御さんの言葉は素直に受け取れます。
ダウン症でよかったとはいいません。ダウン症児にしてはなかなかイケメンなのにおしいなあ。と思ったり、まあフツーの子育てしています。
いずれ彼は、世間からだんだんと隔絶した場所で生きていく人生を歩むのかもしれません。それでも彼の天真爛漫な笑顔を見ると、なんとかどこかで生きる場所が見つかるだろうと、最近は楽観的に考えています。将来の自分にそんな甘いもんじゃないよと言われそうですが・・・。
まあ、特別な感情もなくフツーの子育てしています。
それが一番の驚きかもしれませんね・・。